大切に読んできた本を売ろうと考えた時、どうせなら、出来るだけ高く売りたいですよね?
でも、どこのお店が高く買い取ってくれるのか分からないと思います。
本を高く売りたい時のお店の選び方や特徴、
僕自身が今まで多くの本を売ってきたこと、更にネット古書店として約8年にわたって買取、査定を行ってきた経験からまとめました。
買取業者の視点から見れば、あなたにとってベストの店が見つかるかもしれません。是非参考にしてください。
本を売るならどこで?
本を売るならどこが良いの?という質問をよく見かけますが、実は、正解はありません。
どんな人でも、どんな商品でも、一律に高く買い取ってくれる業者というのはまず存在しないのです。
「高価買取」という枕詞は、どの買取業者でも謳っていますし、もちろんブックネットでも高価買取を標榜しています(笑)。
まず前提としていつでも一番高い買取り業者というのは幻だということをご理解ください。
本の買取では最大手のブックオフさん。
最大手なので何かと比較されますし、「基準」となりがちですが、実はブックオフさんの買取システムというのは画期的でした。
画期的な理由は、アルバイト社員でも、簡単に査定できること。
そして、ある面では本当に高価買取を実現しているところが素晴らしい。
僕もかつてはかなりお世話になりました。
大手中古本買取店の査定の特徴とは?
僕は近所の数店舗をまわり、同じような状態のコミック、同名作家の小説、実用書などをよく売り歩きましたが、店によって査定が違いますね。
分かりやすい例では、
1店目で「お値段がつきません」と言われた商品だけを次の店に持って行くと・・・?
なんと結構な価格で買い取ってもらえたりしました。
店舗ごとに多少特徴があるのも、ブックオフさんの良い所です。
ブックオフ、古本市場など大手リサイクル書店に持っていくと狙い目な本
ちなみに、大手が得意とする本の特徴は一般的に言って次の通りです。
- 回転率の高い本
- 書棚面積が充実しているジャンルの本
- 状態の綺麗な本
回転率が高く、書棚面積を広くとってある本。特にマンガや小説です。
(逆に当店では値段が付きにくいです)
書店側としては、マンガは、シリーズで1巻から最終巻まで、欠けることなく並べたいですし、
小説も、作家ごとに並べていますので、より幅広いタイトルを充実させたいわけです。
ですので、店舗の在庫状況によって値段が変わることもあります。
店員によっても、変わることがあります。
ただし、これはあくまで一般論。持っていって査定が終わるまで、どんな値段がつくかわかりません。
ネット買取書店とリアル買取店舗の良さを知り、高く売る方法
ブックオフ各店でさえ、査定に差が出るのですから、買取業者を比較したら、それこそ千差万別。
ある人にとっては、A社が最高値だったけれど、ある人にとっては、B社が最高値だった。
よくあることです。
ではいったい、どうすればいいのでしょうか?
僕としては、以下の3点を抑えていただきたいと考えます。
- 売る手間を考えて、妥協点を見つける
- 自分と「相性のいい業者」を見つける
- オンラインとオフラインの買取業者を組み合わせる
売る手間を考え、妥協点を見つける
まず考えていただきたいのが、「時間」も「お金」に換算出来るということです。
30円安いキャベツを買うために、10分の時間と30円のガソリン代を使って2キロ先のスーパーに行きますか?
現実には、行く人が多いのですが(汗)、この例では10分損しているわけですね。
あなたが最も本を高く売る方法があるとすれば、ヤフオクやアマゾンに出品し、直接取引をすることです。
しかし実際には、手数料もかかりますし、売れたら発送する手間もかかります。
お客さんに対応もしなければなりません。さらに言えば、
本をまとめて処分したかったのに、そもそも売れるかどうかもわかりません。
ただ1冊の本が、何年たっても売れない、ということは当然あるわけで、我々業者は、その在庫リスクを肩代わりしているとも言えます。
本を高く売りたいばかりに、あちこちの業者に見積依頼を出し、
全ての査定が出るのを待って、やっと発送しました、
とか、
納得できるまで古本屋を周り、最も査定の高い業者に売るのも良いですが、
重要なのはかける時間をどこまで抑えるか、という意識ではないでしょうか。
相性のいい買取業者を見つける
数ある買取業者の中でも「零細」の部類に入る当店でも(泣)、ありがたいことに、リピーターさんが多くいらっしゃいます。
もちろん、リピーターさんには買取金額に更に上乗せサービスをさせて頂いている、ということもありますが、リピートしていただけている、大きな理由はおそらく「相性」だと思います。
その人の売りたい本が、たまたま当店で売ったら一番高かった。次も、高く買い取ってもらえた。
おそらくそのお客様の蔵書にとって、当店は(時間的に妥協した中で一番)高い店、ということなのでしょう。
という名言があったかどうか知りませんが(笑)、リピーターさんの本の傾向は、だいたい同じような感じです。
先月、30冊で1万円で買い取ってもらえたのに、今月は30冊で2千円でした、ということはほとんどありません。
例えばAさんは、比較的新しいビジネス書を多読されていて、プラス人気作家の小説が好き。
読み終わったらすぐに売る、というライフスタイルなので、当店では高く買い取ることができます。
Bさんは、他店でいくつか古い専門書を査定してもらったが納得できず、当店で査定。
一番高く査定してもらったので、次も同じジャンルの専門書を送ってくださいました。
このように、当店で高い査定がされた本を持っている方とは、引き続き良いお取引が何度も出来る傾向にありますね。
つまり、相性がいいのです。
「ブックネットさんが、一番高く査定してくれました!」というお喜びの声を頂戴することがありますが、
ブックネットの買取金額が一番です!というつもりはありません。
なぜなら、査定額がある人にとっては最低かも知れないわけです。
じっさい当店は、人気コミックの買取は不得意です。
ブックオフさんの足元にも及びません m(_ _)m
コンビニの棚に並ぶような人気作家の小説も、自信がありませんね (^^;
出て半年までは、値段がつくけれども、2年も経ったら、値段がつかない、なんてこともしばしば。
こんなにきれいな状態なのに~! プンプン・・・とお客様はガッカリされるかもしれませんが、ゴメンナサイ。
それがブックネットの特徴なんです。
こんな「相性が良くなかった」お客様は、大抵1回で取引が終わってしまいます。
寂しいですが、お互いその方が良いのです。
逆に、相性の良い業者を見つけたら、毎回同じ買取業者に依頼することで、
時間も無駄にせず、安定的に高価買取してもらえる可能性が高まります。
当店ではその意味と感謝を込めて、リピーターさんには20%増しで買い取りさせていただいています。
オンラインとオフラインの買取業者を組み合わせる
インターネット上の買取業者(特に当店のような無店舗経営)と、
実店舗での販売・買取をメインとしているオフラインの買取業者では、
高価買取してくれる本が異なる、というお話をしました。
つまり、すべての本をまとめて売るのではなく、
利用する業者を組み合わせれば良いのです。
例えば当店ブックネットの事前オンライン査定を使い、
高いものだけを買い取り依頼し、小説や漫画など、
大手オフライン書店が得意なジャンルの本は、大手へ依頼する、という方法があります。
査定の特徴を利用して高く売る方法は、こちらで説明しています。
世間の常識はブックネットの非常識?
最後に、お手持ちの商品が、どんな店に向いているか?
ブックネットの特徴も交えながら、考えてみましょう。
古い商品は安い?新しい商品は高い?
年月の経った古い書籍は、高く買い取ってもらえない。
そう思い込んでいませんか?
確かに、きれいな本を並べている古本屋さんでは、古い本は敬遠されます。
でも、神田の古本屋街をイメージしてください。
古い本、ホコリを被った本が、大事にされています。
古いものが好きなマニアもいます。
ブックネットはどうなのか?
こっそり教えてしまいますが、ブックネットの査定基準に、「時間」の概念はありません・・・。
驚きました?
お客様A「え?発売から半年しか経っていないのに、この値段ですか?」
僕「半年ですか、まったく知りませんでした」
お客様B「え?20年前の本なのに、そんなに高く買い取ってくれるのですか?」
僕「20年前ですか~? まぁ、関係ないですね」
実際のところ、発行年度はチラっと見ることもありますが、ほぼ気にしていません。
とはいえ、結果的に新しいほど得、ということはありますので、ぜひ以下も知っておいてくださいね。
一週間でも早く売らないと損する本とは?
先ほど書いた「人気作家」系の小説。
当店では、あまり高く買い取っていないので、恐縮しちゃうジャンルなのですが、読み終わったらすぐに売っていただくと、いいことがあります!
ビジネス書なんかも、時間が経つと下がりやすいですが、逆に言えば発行後、早めに売っていただければ高値がつきます。
数年前に、萌え系の表紙のマネジメントの本が流行りましたね?
今では「買取不可」になっちゃいましたけれど、流行りが長かったので、1年ほどは高値が続きましたね。
こういう本は、ネット買取系が強いのではないでしょうか?
年数が経っても査定額が落ちにくい本とは?
内容が古くならないものは、査定・買取額が落ちにくいですね。
ブックネットは、先ほど書きましたとおり、「時間の概念」がありません。
「内容が古くならない本」
ブックネットが強みを発揮するのは、こういう本です。
例えば・・・
・読み継がれる絵本
・大学の教科書、特に理系・工学系の定番もの。
・基礎的な医学書・薬学書
・岩波文庫の哲学、学術系
・ビジネス書のロングセラー
・TOEIC、英語習得の定番テキスト
・料理レシピ本
逆に会社法など、年度が変わると内容に変更があるものは、どうしても査定も下がりますよね。
改訂版、新訂版が出た後の本も、需要が下がりますので査定額も下がってしまいます。
2~3年落ちなら、充分買い取れる本は?
さすがに10年も経つと、多くの本は内容が古くなりますが、2~3年ならまだまだ使える本もたくさんあります。
例えば・・・
・ビジネス、マーケティング
・自己啓発書
・デザイン系テキスト
・ウェブ技術、インターネット、SNS
いかがでしょうか?
お手持ちの不用な本、意外な高値がつくかもしれませんよ。
是非、ネット査定をお試しください。